台本「コーヒー」 2019/11/22 22:57 Share on Facebook Copy URL 신고 台本「コーヒー」1人でも2人でも3人でも読めるように作りました。口調などの改編可能。自由な世界観で読んでください。■ナレーション-----------------------------------A「貴方と2人きりの世界だったらよかったのに」■そう呟いた事が私の罪ならば……。貴方の罪はどこにあるのだろう?B「それなら世界を壊せばいいのか」■なんて真剣に言うから私は笑ってしまって。A「まずは日本からかなぁ」B「すると、どこからだろう?」■秘密の計画を立てる無邪気な子供のように笑い合う。A「んー。東京タワー」B「スカイツリーじゃなくて?」A「スカイツリーがあったって、東京タワーは大事だよ!」B「ほかには」A「東京ドーム? ディズニー?」A「あぁ、国会議事堂かな? ゴジラがそうだもんね! ゴジラ!」B「なるほどね」■貴方はそう言うとゆっくりと私の頭を撫でて、その指の優しさにまどろみに落ちていく。朝起きて、ゆるく瞼をこする。リビングに向かうといつも通りコーヒーのいい香り。A「おはよぉ」B「ああ、おはよ」■差し出されたコーヒーを一口すする。ふいに、慌ただしげなテレビの音を拾った。ゆっくりと視線を向けると、そこでは国会議事堂が燃えていた。A「……え」■ギチギチと壊れた人形のように首を回すと、貴方は穏やかに笑っていて。B「うん」■ガチャとコーヒーカップの倒れる音が耳の奥から消えなかった。