《星空カフェ》第2.5章

《星空カフェ》第2.5章
ある日、カウンターの隅で紬が何かを書いているのに気づいた。

「何を書いてるんですか?」

「ああ、これですか?実は、星空観察会を企画していて…。」

紬は恥ずかしそうにポスターを見せた。
手描きの星や月が描かれた、温かみのあるポスター。

「この町の人たちと一緒に、夜空を見上げられたら素敵だなって思って。」

「いいですね。でも、一人で準備するのは大変じゃないですか?」

陽翔はふと、口にしていた。

「よかったら、手伝いましょうか?」

紬は驚いたように目を丸くした後、ゆっくりと微笑んだ。

「…いいんですか?」

「ええ。こう見えて、意外と頼りになるんですよ。」

「ふふ、心強いですね。」

こうして、二人は星空観察会の準備を一緒に始めることになった。

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