ボストリッジの英国歌集

ボストリッジの英国歌集
「歌う学者」などと称されるイギリスのテノール歌手イアン・ボストリッジのアルバムを、高校生の歳から熱心に聴いてきました。シューベルトやシューマンのドイツ歌曲をはじめとしてレパートリーは広いですが、なかでも珍しい英語歌曲を集めたこの《イングリッシュ・ソングブック》は味わい深いものがあります。〈踊り歌うグラティアーナによせて〉がとりわけ美しく、私もいつかその詩を朗読したいのですが、韻律が見切れませんでした。それがどうやらmotionを3音節で読ませ、次行末のsunと押韻しているようなのです。調べれば詩人リチャード・ラヴレースは17世紀の人といいますから、そういう無理も通るのかもしれません。今日は休日で、午前中は寝倒してしまいました。まだまだ消耗が激しいです。『ヴィルヘルム・ミュラーの生涯と作品』を読んで過ごします。

Comments